中川 瞬(以下:N)

インタビュー宜しくお願いします。

今回は染料メーカー“スリーダイイング”の清水さんに来てもらいました。

元々banalで働いてもらったのが最初の出会いだったけど、ウチを辞めてから結構経つよね?

 

清水 遥奈(以下:S)

そうですね。

6年前経ちます。

banalでは2年ほど仕事をしましたが、ノベルティーのエコバッグの手刷りや簡単な縫製、納品など色々やりました。

あとは√マガジンを発行し始めた時期だったので、編集と営業を全て一人でやってましたね。

 

N

そうだよね。

√始めた時は俺がいきなり「カメラ買ったから雑誌やるぞ!」って言い出したから、そういう仕事やった事無いのに色々やってもらったよね。

いつも初期衝動が抑えられないのでこういう事は多々あるよね。笑

 

※2007AWコレクション。この頃は全て自分で加工やってました。

 

S

染料ってプリンターインクとかと一緒でCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4色で出来ているのでちゃんと染料を溶かさないと染めた洋服にピンクの粒がチョンと付いたりしちゃうんですよね。

私はタイダイ染めもやったりしますが、少しの変化で仕上がりが全く違うのでそういうところが面白いなと思ったりします。

 

N

スリーダイイングの染料の特徴を教えてよ。

これ、パッケージが格好良いよね。

​※PACのパッケージ。

S

パッケージはオリジナルで作製したのですが、PAC FABRIC DYE(通称:PAC)という名前の染料になります。

このパッケージに染料、固着剤、色止め剤の3つがセットになっているのですが、他社さんだと、売っているのは染料のみで固着剤や色止め剤は容量の大きいものしか売ってないんですよね。

染料の量に対して適切な固着剤、色止め剤を付ける事でユーザーの無駄な出費を抑えられると考えました。

PACは700円で販売しているので、他の染料と比べると割高に感じるかもしれませんが、固着剤と色止め剤を別で購入する事を考えると、こちらの方がコスパは優れています。

それに染料自体も従来の直接染料と比べて、PACは反応染料なので発色が良く、色が長持ちします。

お湯の温度も従来は80℃と今まで沸騰させて鍋を使わないといけなかったのが、40℃〜50℃で染める事が出来るので火を使う必要も無くなったことで、ガス代の出費を抑える事が出来ました。

※上はPACの中身の画像。下はサイトに掲載されている染め方の説明

 

N

なんだか従来の染料と比べると結構便利になってるんだね。

確かに有名メーカーのはもうずっと何年も同じ商材だもんね。

そういう観点でもPACは見た目も格好良いし、よりファッション性がある染料だね。

 

S

その点は凄く意識してますね。

今のファッションで取り入れられている色や時代感を汲み取りながら調合してます。

 

N

調合しているっていうのは自分で染料の配合をやってるってこと?

 

S

そうですね。

工房があるのでそこで調合してます。

染料のベースになるものは工場さんと提携して分けてもらってますが、その先は全て自分でやってます。

やはりこの部分が一番重要なので。

※使ってる備品の画像

 

N

キャンドル作ってる河村さんとのインタビューを思い出すな〜。笑

皆、職人気質で凄いね。

今はどこで買えるの?

 

S

オフィシャルサイトとAmazonで購入出来ます。

販路はこれから増やしていきたいですが、まずはこういうものがあるんだぞっていうアプローチを掛けていきたいですね。

 

N

今回はbanalのアイテムに後染め加工をしてもらったけど、発色が綺麗だよね。

靴とGジャンは同じ色で染めてるからGジャンをインナーに使う秋冬スタイルなら綺麗にハマりそう。

HARUNA SHIMIZU

 

THREE DYEING CO., LTD.代表

 

大学で染色を学んだ後、アパレルブランドや染料メーカーで経験を積み、

2016年6月24日(UFOの日)に会社設立。

家庭で使える染色キット「PAC FABRIC DYE」を発売。

自社オンラインショップ、アマゾンで発売中。

 

HP : http://pacfabricdye.jp

※5号まで出して休刊した雑誌√(ルート)。編集は3号を除いて全て清水が担当。

S

そうですね。

大変だったし色々困りましたが、手染めの仕事もあったので今役に立っている事も意外とありますよ。

 

N

それなら良かったです。

今の会社を立ち上げるまでにどんな仕事をしてきたの?

 

S

大学卒業後にbanalに入って、その後コレクションブランドのT
社に入りました。

その後に某染料会社に入社して、そこを退社した後に起業しました。

 

N

染料の会社に勤めたのがきっかけで自分でもやろうと思った?

 

S

そうですね。きっかけはそこですかね。

単に染料が好きだったというのもありますが。

 

N

banalでも染料を使用したアイテムは過去に沢山やってきたからわかるけど、染め方も人によって様々だよね。

俺は染料をあまり溶かさずに使うのが好きで染料の粒子から滲み出る赤や青の色を服に擦り込むのをやってたよ。

​※様々なアイテムを後染めしてます。

S

マスタードとグリーンは今の季節に合う色だと思って調合したので実際選んでもらえて良かったです。

従来の色に比べてやや深みのある色にしたので、デニムやブラックのボトムスにも合わせ易いように考えました。

イエローを選んだのは意外でした。

 

N

イエローは俺が今好きなの。

それだけ。笑

​※挿し色で今使いたいイエロー。

S

そんな気はしてました。

でもbanalらしくて良いですね。

これからも今回の様なファッション方面へのアプローチは継続していきたいですね。

 

N

ちなみに、PACは自分で調合しているからブランドオリジナルカラーも作れるってこと?

 

S

そうです。

作れちゃいます。

絶対面白いですよね。

 

N

それは面白そう。

染まったアイテムが置いてある横にその色のPACが置いてあったら手持ちの洋服をそのブランドカラーにしたくなりそうだもんね。

ウチもそのうちやってみたいな。

 

S

イエローですか?笑

 

N

いや、次は違う色で…。

あのさ、突然思いついたのだけど、今回染めてもらったアイテムを買うと、そのアイテムの後染めに使ったPACがもらえるのってどう?

ウチの店でもアイテムの横に置いてみたくなった。

 

S

それ良いですね。

染色作業は楽しいので初めての方には是非挑戦してみて欲しいです。

染色をやった事がある人にも品質には自信があるので使ってみて欲しいですね。

 

N

じゃあノベルティーとして付けましょう。

我々もお客さんに普段とは違う体験を用意できるのは非常に楽しみ。

染めた服とか見せに来て欲しいもん。

S

では販売開始前にPACを持ってADDに行きますね。

 

N

宜しくね。

今日はインタビューありがとう。

 

S

こちらこそありがとうございました。